東京で働くADHDデザイナーのライフログ

ADHDです。仕事にプライベートに電車の乗り継ぎに四苦八苦していますが、色々とがんばっています。同じADHDの方、デザイナーの方、そうでないけどがんばってる人、いろんな人にあるあるとちょっと使える情報を載せるブログにしたいです。

夏休みを取ったよ!(3年ぶり)

久しぶりにお休みした。
アートディレクターに「休みなさい、色々やってるけど回ってない。」と言われたからだ。
もう疲れてあんまり頭が回っていないのは分かっていたが、
それでもやった方が休むよりいくらかましだと思っていた。
ここ4日程?休んでみて、彼の言うことの意味がよく分かった。

回っていない。

今までは「私生活は無いもの、仕事か寝るか。
それだけはさすがにきついから酒を飲む(それも仕事しながらか帰宅中の電車で)」
こんな感じ。
プライベートも大事、とか言う同僚が大嫌いだったし
なんか仕事出来ない言い訳みたいで嫌だった。
人よりたくさん仕事をして出世したかったし、
実際結果も出せた。

でもそんな生活が3年。
大分くたびれたな…そして病んでいるな、とは自分でも思う所があった。

アートディレクターの「休みの間に俺がパパッとやっといてやるよ!」
という言葉を信用してついに休みをとった。

4日間で自宅の掃除をし、たっぷり寝て友達にも会った。
漫画喫茶で「この漫画がすごい!」特集コーナーにあった話題の漫画を全部読んで、
思う存分ネットサーフィンをして散歩と買い物、料理もした。

そこで思ったこと。

自宅って良いね!
自宅というより家事や、散歩や、友人と話す人間らしい時間。
これがプライベートってやつか…!

きっとアートディレクターが言いたかったのはこれなんだ。

「プライベートを大事にするのは逃げではなく、
仕事の質を高め、より仕事への執着を強くする」

あれ?違うかも…w

でも休むともっと仕事したくなるね、
ワーカホリックなのかもしれないけど
この仕事は好きなんだ。

さて休みも取ったし、
今日は6時に起きて掃除をして朝食を作ってコーヒー飲みながら出勤出来た。
なんて優雅な朝なんだ。
出来る会社員みたいじゃないか。

後はアートディレクターが仕事をしてくれているのを祈るのみだ。
データが上がっていなくて今震えながらこのブログ書いてる。


やっぱりだった。

アートディレクターさん、
何にもしてなかった…。

佐野研二郎が色々取り沙汰されていますが、
デザイン事務所ってのは

デザイナーが案出し
→アートディレクターが修正または助言
→デザイナーがそれを受けてブラッシュアップ

ルートか、

アートディレクターが案出し
→デザイナーがそれを受けて制作
→アートディレクターが口出し
→デザイナーが修正…。

の2つのルートが通常かと思われます。
自分で全部やる人も結構いるけど、
ビジネスだから効率悪いしあんまり賢いやり方とは思えない。

それにアートディレクターがなんでもかんでもやると
デザイナーが育たないからすぐ辞めていく。
すると残るのはど新人だけで、
やつらを教育するのは大変だし
アホも多いから事故が怖い。

他のデザイナーに案出しさせるのはどうなの、
という意見もあるかと思うが
結局選ぶのはアートディレクターだし
デザイナークラスだけじゃ仕事としての完成度はそうでもないんだよね。

アートディレクターとデザイナーの違いは仕上げまで行けるかどうか。
案だけなら新人だけでも出来る。
クォリティの高い仕上がりを維持するのはアートディレクターにしか出来ないこと。

新人は案を出して、
それをアートディレクターが
どう仕上げるのかを間近で見ながら
仕事を覚えて行くもので、
それすらやらせてくれない事務所はすぐ辞める。

多少でも優秀なデザイナーを雇いたいなら
花を持たせてやるのも必要だし、
アートディレクターの持ち味やテイストに近い奴を雇うから
仕上がりはさして変わらない。

むしろ事故を防ぎたいなら
案出しもバンバンするような
アートディレクターとデザイナーの中間クラスの奴を雇うべき。

佐野さんの擁護じゃないよ、
あの人問題起こしたの今回だけじゃないし、
サントリーは出禁でしょ。
他にもあるよね出禁のとこ。

それにあのロゴはパクり云々を別にしても、
お通夜にしかならないから撤回した方がいい。
これは選んだ奴が馬鹿なんだけど。

そんな訳で私は
デザイナーが案出し→アートディレクターが口出し
パターンの会社で働いている。

そしてそれはそれは手を動かさない
アートディレクターの下で、
アホの部下を教育しながら仕事をしていて
とっても大変ってことが言いたかった。

悔しいのはアートディレクターが3時間手を動かすと、
私の3日分が吹き飛ぶくらい仕上がりがよくなること。
もっと頑張らなくちゃ、と思いながらいいようにこき使われている。